全リン測定器 TP-1Z
特長
- 比色法、簡易、全リン測定器
0.1~2.0mg/Lまでの全リン濃度を9段階に比色測定。簡易とはいえ、デジタル比色計に劣らぬ比色結果が得られます。 - 簡単な操作、加水分解器付
丸型試験管に分解試薬と検水を加えて30分間加熱分解⇒放冷⇒発色剤を加えて比色OK - 第5次水質総量規制対応品
簡易で、エコノミー型全リン測定器。全リンモニターのチェック用としても使用できます。 - 加熱分解:検水10mLに分解試薬2mL加えて30分間加熱分解→放冷
- 試薬RA 添加・攪拌:比色測定セルに検水を移し、試薬PO4-T-RAを1mL加えて攪拌
- 試薬RB 添加・攪拌:更にパック試薬PO4-T-RBを1袋加えて攪拌
- 比色測定(約3分間放置後):デジタル測定器→直読、比色試験機→比色測定

仕様
測定対象 | 全リン(ペルオキソ2硫酸カリウム溶液添加、加熱分解後比色測定) |
測定方式 | モリブデンブルー法 |
測定範囲 | 0.1/0.2/0.4/0.6/0.8/1.0/1.2/1.6/2.0 mg P/L 9段階比色 (希釈により高濃度測定可) |
外径寸法 | 120(W)×100(D)×108(H) |
標準付属品 | 比色試験機、全リン比色盤、角型比色管(蓋付) 2本、試験機ケース、 加熱分解器(TPN-DR)、加熱分解用ネジ口試験管(キャップ付) 4本、 試験管台(SUS-304)、ポリスポイト 2mL、タイマー 1ヶ、 測定試薬(PO4-T-RA/RB各50回分)、 分解試薬(ペルオキソ2硫酸カリウム溶液 100mL)、携行トランク |
別 売 品 | 測定試薬 PO4-T-RA/RB(100回分)、 分解試薬(ペルオキソ2硫酸カリウム溶液) 500mL、 精密マイクロピペット 1mLまたは2mL |
※本器はTP/TN濃度の簡易定性測定法です。絶対値を求める場合、デジタル表示の測定器でご使用ください。
操作方法
加水分解器 TPN-DR
本器は全リン・全窒素等の測定における加熱分解に対応したヒートブロック方式の恒温槽で、ネジ口試験管に分解試薬を添加した試料を入れて120℃で30分間加熱分解するものです。
恒温槽の温度は内蔵するサーミスターにより120℃に自動制御されます。

仕様
方 式 | ヒートブロックによる恒温槽 時間比例制御方式 |
設定温度 | 内蔵サーミスタにより120℃自動温度制御 |
温度精度 | ±3℃ |
加熱対象 | 外形φ17ネジ口4本 |
試験管検水量 | 5mL |
電 源 | AC100V 50/60Hz 120VA |
重 量 | 約1.6kg |
外形寸法 | 約120(W)×170(D)×100(H) |
標準付属 | タイマー |
全リン
全リンとは河川水等に存在するリン化合物の総量を言い、測定単位はmgP/Lで表される。リン化合物は生活排水、工場排水、農業排水等が混入して河川水などに存在し、その増加は富栄養化による河川汚染の原因になる。この測定はペルオキソ2硫酸カリウムで過熱分解してからモリブデンブルー法で比色測定する。
リン酸イオン
水中にイオン状態(PO43-)で溶解しているリン化合物で測定単位はmg/LPO43-で表される。全リンとは区別される。
リン酸性リン
水中にイオン状態で溶解しているリン化合物で水中のリン酸中のリンを言い、測定単位はmgPO4-P/Lで表される。全リンとは区別される。